街の色もピンク色から緑色へと、梅雨の季節までの束の間の春。
視界の中に沢山の色が入ってくるようになり、気分的にも明るい。
Tシャツの季節が近づいてくると、なんとなくココロもカラダも軽くなる。
足元もブーツからスニーカー、サンダルへと。
ここ10年ぐらいだろうか、スニーカーのことをキックスと呼ぶようになった。
活字では目にするものの、実際にキックスという言葉を周りで耳にすることはないが、
どうなのだろう。
キックスという意味では、やはりジャックパーセルがマイファーストキックスとなるだろうか。
そしてワンスター、ケッズ、ハーフキャブ、スーパースター、プロモデル、ジョーダンファーストにエアフォース1。
私的永遠のキックスといえば、OSスニーカー。
2010年に一度消滅したが、15年にキックスターターによるファンディングをきっかけに復活している。
ここ数年は男女を問わずスタンスミスが流行っていたようだ。一方ではローシランやアディダスブースト等も良く見かけた。ニューバランスも相変わらず多い。ヴァンズもライセンス商品によってマスに降りた感がある。
僕自身、長時間の着用となると20年来の相棒である赤羽ブーツに頼ることになる。しかし、その他のブーツを大量に処分したことでここ数年はスニーカーを履くことが増えた。
天然皮革素材、個人的に靴にはホールド感が欲しい。キックスとなるとクッション性だろうか。
選択肢としてはASICSのGELLYTE3かGELLYTE5になる。大きな違いはシュータン部分にある。GEL LYTE 3がスプリットタンであるのに対しGEL LYTE 5はボディと一体となっている。シュータンがアンクル部分と一体化することによって、ある意味スリップオンのようで足入れがしやすい。一体ボディの上でシューレースで留める構造で、外羽根式のようになっている。クッション性はAIR vs GELで言えば大差はないが、ミッドソールのおかげか履いていると足型にそって沈む感覚があるので、やや紳士靴的な要素も感じる。
確か、ナイキはオニツカタイガー製シューズの輸入販売から創業したと聞いた覚えがある。今ではスポーツ全般からライフスタイルを提案する企業となっている点ではナイキに軍配があがるだろう。やはり後ろにあるのは、それらのことが必要とされるカルチャーなのだと思う。
天然皮革素材は履くごとに馴染み、耐久性もあるのでデイリーユースとしては最適である。デフレ経済(モノの量>カネの量)においてはキックスも然り、昔にくらべると一足あたりの価格はかなり安くなった。(コンバースだけ例外ではあるが。)その中において価格はやや高めではあるものの、使用素材とデザインを考慮すれば適正かもしれない。まさにバランスが取れたプロダクトだと思う。
サイズ感は特に小さくもなく、大きくもなく。この点は個人差があるかもしれません。