最近、知人から自転車の相談を受けた。
基本的にはロードバイクが欲しいとのことであった。
どのようにこれから乗っていきたいのか等の希望を聞いて、
候補になりそうな自転車を数種類、そしてショップを伝えた。
彼は全ての実車を見るためにいくつかの店舗に足を運び、
最終的にこのモデルを購入するに至ったのである。
女性であればこのモデルを僕は勧める。
これらのモデルの良いところはフレーム単体で販売されるので、
パーツ構成などは販売店のカラーが出るところである。
つまり購入にあたって自身の使用用途に応じて組んでもらうことができるのである。
最近では会話の中にスプロケ外し等の名称が出てくるようになり、うれしい。
あまり深みにハマらないように祈るばかりである。
8年程前の8月、当時住んでいた杉並区から勝浦まで走った。(上の写真)
仕事が期日までに片付き、休みが取れたために思い立って向かったのが御宿•勝浦であった。
図書館にて千葉県の地図をコピーし、念のために寝袋だけを持って6時間程走った。
ルートも、そして進むスピードも距離も全て自由なのである。
クルマでは早過ぎて通り過ぎてしまうような場所にも立ち寄ることができる。
戻ることもできれは、ちょっとした横道に入ることもできる。
そして徒歩では難しい距離を進むことが可能になる。
ガス欠という事もない。 全ては自分次第なのである。
僕が生まれた年に生産されたこの自転車、
京都にいる友人のもとで今でも現役である。
自転車というモノはフレーム素材とサイズが自分の用途に合っていれば長く付き合う事が可能だ。
用途に応じてパーツ類を変えていけば良いのである。
僕の場合は全天候において乗る事が前提になるので、頑丈で楽に乗れる自転車を必要とする。
カーボンやアルミなどの素材は選択肢としてない。
そして細いタイヤで速く走ることも必要ない。
いつも思うが、軽い自転車を求めるより自身を軽くしたほうが良いのではないか。
ここ数年は若いビルダーの方達も活躍されているので、
鉄製の自転車であれば修理や加工も気軽に相談が可能だ。
自転車を見ると、なんとなく乗り手が見えるのである。
身体のサイズはもとより、乗り方やさらにはその人の好みまで。
まるでその人が着ているものを見るかのようである。
自由な乗り物なのに、不自由にしている人も見かける。
これから自転車を始めようとしている人に決まって聞かれる事がある。
やっぱり自転車の格好をするの?
パツパツとキン斗雲(子供の頃そう呼んでいた)の事である。
今ではSpandex manと呼んでいる。
サイクルジャージは素材や縫製も含めて機能的であるし、
一度試してみるのは良いのではないかとその都度答えるのである。
でも僕はtシャツで乗る方が好きなので着た事がないと付け加えるのである。
正直なところ、ジャージに描かれている自転車ブランドのロゴ等が苦手なのだ。
お金を払ってまで走る広告塔になるのは、あまり気持ちが良くないのである。
いずれにせよ、それぞれの乗り方があってスタイルがある。
今では自転車に乗る人も増えた。
これからさらに移動手段として定着し、インフラストラクチャーが整備される事を期待したい。
日も短くなり、空の表情も変わってきた。
自転車乗りとしては秋が待ち遠しい。
RIDE 4 FUN.